駅の待合室は、電車を待つ時間を快適に過ごすための空間です。冷暖房が効いていることが多く、特に夏や冬にはありがたい存在です。
しかし、ふと疑問が浮かびます。「この待合室にずっといてもいいのだろうか?」。
電車を待つ人のためのスペースとはいえ、何時間も座っていると駅員に声をかけられるのではないか、周囲の目が気になってくるのではないかと考えてしまいます。
待合室の利用に関するルールは明確に定められていないことが多いですが、実際に長時間滞在するとどうなるのかを検証してみました。
今回は、駅の待合室で1時間、3時間、6時間と過ごし、そのときの様子や駅員の対応をレポートします。また、長時間いても問題ない状況や、逆に注意されやすいケースについても解説していきます。
この記事を読むことで、駅の待合室をどのように使うべきかが分かるようになるでしょう。
待合室のルールってあるの?
駅の待合室は、誰でも利用できる公共のスペースですが、その利用に関して細かいルールが明文化されていることはあまりありません。
多くの鉄道会社では、利用目的を「電車を待つため」としており、電車を利用しない人の長時間滞在については想定していないのが現状です。
そのため、「ずっといてもいいか?」という問いに対する明確な答えはなく、各駅の対応次第となります。
防犯カメラが設置されている駅では、あまりにも長時間滞在していると、不審者とみなされる可能性があります。
また、駅員や警備員の巡回時に「何をしているのか」と声をかけられることもあるでしょう。特に、終電後の滞在や、明らかに電車を待っていないような行動をしていると、注意を受ける可能性が高くなります。
また、都市部の主要駅では、混雑時に席を長時間占有すると、他の利用者の迷惑になることもあります。そのため、長時間の滞在は避けたほうが無難です。
しかし、地方の閑散とした駅では、誰も気にすることなく過ごせることもあります。駅ごとの環境や利用者の数によっても、長時間滞在の難易度が変わってくるのです。
じゃあ、実際に長時間いてみたらどうなるのか?
ここでは、実際に駅の待合室で1時間、3時間、6時間と滞在してみた結果を紹介します。長時間いることで、どのような変化があったのかを詳しく見ていきます。
1時間目
この時点ではまったく問題はありません。普通にスマホを見たり、本を読んだりしているだけで、誰も気にしません。
待合室にいる人たちは基本的に自分の電車を待っているので、それぞれが自分の世界に入っています。駅員が近くを通ることはあっても、特にこちらを気にする様子はありませんでした。
3時間目
このあたりから少し周囲の目が気になり始めます。人の入れ替わりがある中で、ずっと同じ場所にいると「あの人、まだいるな」と思われることが増えてきます。
また、駅員の巡回が始まる時間帯になると、何かしらの意図があるのではないかと警戒される可能性が出てきます。
6時間目
さすがに長すぎると感じます。駅員が遠くからでもこちらを見てくるようになり、気を付けている様子が伝わってきます。
混雑時間帯に入ると、席を譲るように促されることも考えられますし、防犯カメラの映像チェック対象になる可能性も高くなります。自分から動くのが無難だと判断しました。
長時間待合室にいても大丈夫な状況と注意すべき点
ここまでの実験結果を踏まえると、駅の待合室に長時間滞在できるかどうかは、いくつかの要因によることがわかります。
では、どのような条件ならば比較的長くいられて、どんな状況だと注意されやすいのかを整理してみましょう。
長時間いても比較的問題ない状況
ローカル駅や利用者の少ない駅の場合
人の流れが少なく、混雑しない駅では、長時間座っていても誰も気にしないことが多いです。
待合室の席数が多く、余裕がある場合も滞在しやすいでしょう。
電車の間隔が長く、待ち時間が長い場合
地方の鉄道などでは、次の電車が来るまで1時間以上かかることがあり、待合室を長く利用することが前提になっていることもあります。
旅行者を装うことができる場合
大きなスーツケースや観光パンフレットを持っていると、長時間滞在していても「旅行者なのだろう」と思われ、あまり気にされません。
注意されやすい状況
都市部の大きな駅で混雑しているとき
混雑時に長時間席を占有していると、駅員や他の利用者に迷惑をかけることになります。
特に朝夕のラッシュ時には、長く居座るのは避けるのが無難です。
終電後に待合室を利用している場合
終電後は待合室が閉鎖される駅が多いため、そのまま滞在しようとすると駅員に声をかけられる可能性が高くなります。
24時間開放している駅もありますが、深夜に不審者とみなされることもあるため、注意が必要です。
同じ場所に長時間座り続けるとき
何時間も同じ場所で動かずにいると、不審に思われることがあります。
たまに席を移動したり、売店やトイレを利用したりすることで、不自然な長時間滞在に見えない工夫ができます。
長時間いても目立たないコツ
もしどうしても駅の待合室で長時間過ごさなければならない場合、目立たず、周囲に違和感を与えないようにすることが重要です。
以下のポイントを意識すると、長く滞在していてもあまり気にされないかもしれません。
1. 時折移動する
ずっと同じ席に座っているのではなく、少し歩いたり、別のベンチに移動したりすることで、周囲の目を避けることができます。
2. スマホや本を読む
ただ座っているだけだと目立ちやすいですが、何かを読んでいたり、スマホを操作していると、電車を待っているように見えるので自然です。
3. 飲み物や軽食を手にする
コンビニや売店で購入した飲み物を持っていると、「ただ休憩しているだけ」と思われやすくなります。
4. 混雑時間帯を避ける
混んでいる時間帯に長くいると目立ちやすいため、できるだけ人が少ない時間に待合室を利用するのがベストです。
5. 駅の設備を適度に利用する
コインロッカーを利用する、売店で買い物をするなど、駅の施設を使うことで「駅を利用している感」を演出できます。
まとめ
駅の待合室は基本的に誰でも自由に使える場所ですが、長時間いると周囲の目が気になったり、駅員に声をかけられる可能性があります。
特に都市部の混雑する駅では注意が必要で、終電後の利用はほぼ確実に制限されると考えたほうがよいでしょう。
一方で、ローカル駅や利用者の少ない駅では、何時間いても問題にならないこともあります。
もし長時間待合室を利用する必要がある場合は、目立たない工夫をしながら、周囲に迷惑をかけないよう心がけることが大切です。
駅の待合室を快適に使いながら、適切な利用を心がけましょう。
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